第2章 嵐:大野智
「ね、研修、
実は早まったんだって!」
「そうなんだ」
「明後日に帰るらしいけど…
聞いてないの?大野くん」
明後日!?
携帯を取り出して、
メールを読み直す。
「ふふ。」
「え、」
「なんか、嬉しそう」
君に会えると思ったら、
君不足なんて言ってらんないよ
( 君不足 ) END
研修を終えて、空港に着いた。
大野くん、来てないと思うけど…
一応、いるか確認する。
「!!」
「え、どうして…」
嬉しくて、泣きながら彼に抱きつく。
あーもう。
私、こんなにも
大野くん不足だったんだって
温もりを感じながら
嬉しくて声を出して泣いちゃう。