第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
数日後、
大倉の妹はやって来た。
大倉のシャツの裾を
ギュッと強く握り締め震えてた。
「…ええ子に待っといてな」
「イヤだ。たーがいいもん」
困り果てた大倉が、
俺の顔を見る。
「僕、丸山隆平!
少しお話せえへん?」
にこ、と微笑むと
大倉の妹は
不安そうな目で僕の方を見る。
「…ほな、よろしくな」
「おん。まっかせろ」
大倉はバタバタと、
撮影へと行ってしまった。
残された大倉の妹は、
涙目で口を開こうとしない。
「…名前、なんて言うん?」
「…。。」
ちゃんは、
ふぅ、と息を吐き
僕の隣に来た。
「…聞いてくれる?」