第9章 関ジャニ∞:村上信五
待ち合わせ場所に着くと
明らかにヤンキーな兄ちゃんが
爽やか好青年と連れのヤンキーと一緒に
突っ立って待っていた。
絡みたくねぇ……
「渋やーーーんっ」
「マル、うっさい。恥ずいわ」
手を振ると、3人はこちらへ視線を向ける
「遅い。5分オーバー」
「渋やんかていつも遅刻するやん
今日は許してーや?なあー?」
「いや。俺は待たせる派やねん」
意味わからんわ
「じゃ、ちゃんでチャラな!」
ひょいっと私を前に突き出すマル
いやいやいや。
やめてよ、私はこの人ニガテ。
「…許したるわ」
「すばるくん早い〜」
二枚目登場。
錦戸亮、20歳
駆け出しの新人モデル
大倉忠義、19歳
レストランの跡を継ぐため、
専門学校で技術を磨いている
「…んで、ヒナはどしておるん」
は。
「…ええやん、たまには」
いや。来るなよ、
振り向くと信五がいた
オシャレにキメて、
むかつく
「はっはーん。
が気になったんやろ!」
にやにやすばる
「ちゃ、ちゃうわ!!」
真っ赤っかの信五
「まーええわっ、行こか」
歩き出したとき。
信五が私の腕を掴んで、
「……別に、お前の為ちゃうからな」
顔赤らめそう言った
なんなん、このイケメン
意味わからんわ
「…知ってるけど。なに今さら」
スタスタ歩き出した私の後ろで、
小さく呟いた彼の言葉は
聞かなかったふり。
( 隣のイケメンさん ) END
(( 心配してんの、ほんまにっ! ))
(( 心配って、父親かよ。 ))