第4章 嵐:相葉雅紀
「…ただいまー」
虚しく響く静かな玄関
電気を付けると、なんとそこには
玄関で眠る、
相葉くんがいた
今まで、待っててくれてたの?
「相葉くん、起きて」
相葉くんは眠そうな目を、
ゆっくりゆっくり開けて
私と目を合わせると、
ふわっと笑った
その笑顔見たら、
なんでか涙がじわじわと
溢れてきて
「…ごめん、ごめんね…。」
「ううん。おかえりぃ。」
ぎゅ、と抱きしめられ
感じる相葉くんの温もり。
心配症。なんかじゃないよね。
寂しがり屋でヤキモチ妬きで。
不安な、だけなんだよ。
やっと分かった相葉くんの、
なかなか見せない心の奥の
小さな小さな本心。
( 心配症彼氏 ) END
「2次会、行ったの?」
「行ってないけど、」
「…けど?」
「酔っ払いの処理させられた」
「あちゃー。お疲れ様。」
「妬かない、の?」
「…いつも妬かせてるでしょ、俺」
「……っ、相葉くんっ…」
「ほら、泣かないの!
今日はぎゅ、てして寝ようね」
「…うん。」