第1章 あいつと私が出会った日。
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ぴーんぽーーーん
私は小4から付き合っていた親友の柚依の家のチャイムを鳴らした。
もう家、でちゃってるかな・・・?
『・・・あ、花月?ちょい待ち!もーちょいで準備終わるから!!』
「うーい。」
柚依の家の中からドタバタ走る音が聞こえてきて、思わずふふっと笑ってしまった。朝から元気だなぁ、あいつ(笑)
「何一人で笑ってんの?」
「・・・え?」
「あ、わかった。妄想してにやけてたんだろ?俺みたいなイケメンな彼氏にキスされるとか(笑) かわいそーな人~w 精々その趣味続けてなよ。じゃ、俺行くから。」
タッタッタッタ・・・
・・・いきなり話しかけられたと思ったら何故か馬鹿にされた。え、ちょ、待って。とても失礼なこと言われたよね私。
「妄想乙」みたいなこと言われたよね私!!!??
「おーい?おーーい???ねぇ花月?聞こえてますかーーーー????」
「・・・はっ」
気づけば目の前に柚依が私の顔をのぞき込んでいた。
「どうした?なんかさっきからずーっと目に光がない真顔して軽くホラーだったよ?私ちょっと玄関に回れ右しそうだったよ?」
「あぁぁぁごめんごめんて!わかったからもう学校行こう!!?」
「うええぇぇぇ~~~??」
連続でボケをぶちかましてくる柚依の背中を押しながら学校へ歩く。
・・・それにしても何なんだあの人は。
いやいやいきなり家の前で一人クスッと笑いだす人がいたらそりゃ私だって「どうしたあの」人とは思うよ!!?
でもあの言い草はないだろうよ!!!
結構心へし折られました。二つに割れるほどに。えぇ。
・・・・ん?待てよ?
あの人の着てた服ってもしかして、、うちの学校の制服?!
・・記憶があやふやではっきりと思い出せないけど、確かそうだった気がする。
もしあの人が二年だったら・・・もしあの人が同じクラスだったら・・・さっきほんの少し喋った(罵声を浴びた)だけだが、なんとなく想像してみるとゾッとするなぁ~・・
私はそんなことを考えつつ未だにボケ続けている柚依の背中を押しながら通学路を走って行った。
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