好きだから、止められない。【ハイキュー!!】【R18】
第12章 俺だけのモノ ~及川徹~£
彼…及川徹が壊れたのは、1ヶ月以上前のこと。
きっかけはわからない。
殴られて、気を失って、気がついたらここにいた。
多分、親だってまだ気づいていない。
私の親は外国に住んでるから、気づくわけない。
貴『ごめんなさい…お母さん…』
私は、あなたから貰ったカラダを、汚して、傷つけました。
_________
及「岩ちゃん!おはよ!」
岩「ッおう…」
及「また久遠のこと?大丈夫。俺が可愛がってるから。」
俺、岩泉一の親友、つか腐れ縁の及川徹は、狂っている。
岩「いい加減、久遠を返してくれ…頼む」
及「返すってなに?岩ちゃんのモノじゃないじゃん。返すわけない。」
そういって、ニッコリと笑う
その笑顔は、どこか、黒く染まっている笑顔だった。
及「そんなに気になる?じゃあ俺の家、来れば?」
岩「…………」
俺は、こいつから久遠を助けたい。
及「怖いんだ?あーあ、肝心の勇者様がねぇ?こんなのじゃ、いつまでたっても…」
岩「………く…」
及「なーに?岩ちゃん」
岩「いく。」
及「ふーん。勝手にすれば?」
岩「おう。そうさせてもらうぞ。」
多分、こいつは、どこかまだ久遠を傷つけたくない。という心が残っているのだと思う。
家へ呼んだのも、感情を抑えられない自分から久遠を助けて欲しい。そう思っているのだと信じている。