第2章 シカマルside
「何でいるの・・・?」
開口一番にそんな言葉を言ってくるこのバカは本当に分からないという顔をしていた。
「・・・帰るぞ」
俺はそれだけ言うと、珠皇の手をつかんだ。引っ張り歩こうとするとその手を振り払われた。・・・ちょっと傷ついたぞ、おい。
「何してんだ。めんどくせぇ」
「いやいや、何してんだはこっちのセリフ。なんでここに」
「お前を迎えに来たんだろうが」
「は??」
「・・・いいから、こい。里に帰るぞ。」
「か、帰らないよ!?私、我愛羅と・・・っ」
帰らないという珠皇。必死に抵抗してこようとする珠皇。我愛羅と他の男の名を呼ぶ珠皇。そして、不吉なことを言おうとした珠皇の口を塞ぐ。勿論、俺の口で。
「ん~~~っ!!」
苦しげにドンドンッと俺の胸を叩く。久しぶりの珠皇とのキスに離れがたかった。
「黙れよ?」
俺がそういいながら口を離すと、顔を真っ赤にしていた。・・・可愛い。普通、こんなこと思う俺じゃねぇが、珠皇に関してだと冷静な判断も何もできなくなる。