第3章 トイレ事情
憧れのMSSPメンバーの2人に会えた嬉しさが冷めないうちに、今度は美優の好きなボルゾイ企画さん達のコーナーが始まる時間が迫って来た。
私も別行動して、msspのリポートを見たりしようと思っていたがどうやら休憩の時間に入ったらしい。
折角だし私も美優に付き合って観戦しに行こうかなって思ったが、ちょっとその前に尿意が襲って来た。
なんてこった、さっき休憩の時に飲み過ぎたかな…。
ぞのさん達が行うイベントを見るため、席取りも重要だろうから待っててもらうのも悪いし美優には先に行ってもらい、間に合わなかったら別行動と何時までに今居る所に集合する事を告げ、私はトイレに向かったのだったが。
ザワザワ…
「え…」
私はトイレに来たはずなのに
ザワザワ…「トイレの最後尾は此方になります!」
何故か係員がイベント会場のごとく、列の整理を行っていた。
女子のトイレ舐めてた!
しまったー、ちょうど色んなブースが休憩になる時間帯だったか。
化粧直しから生理中の方や、女子のトイレはとにかく長い。
しょうがない事だよなぁー
っと、同じ女性だし分からないでも無いから受容はできるけど…
私の膀胱が受容しきれません!
けっこう限界きてるんだよなー…
今は歩く振動でも、膀胱の刺激になって危険な状態だ。
「トイレ10分程の待ちになります!最後尾にお並びくださいー」
係員の叫ぶ声が聞こえる。無理、無理です。
もう、野ションしてやろうかと思うぐらいには切羽詰まってるんですがーーーーー!
って、あ!横の…横の男子トイレ空いてる!!
女子に引き換えあから様に空いてる!
もう背に腹はかえられん。少し居る男性の方すみません。あなた方の大事な部分は見ない様にするので、個室にちょっと、入らせて頂きたいと思います。
今日ほど男装していて良かったと思う日は無かったです。…ほんと。