第2章 学校
「声出してけよー」
「ナイッサー!もういっぽーん」
「おら、こいやぁぁぁ」
「んっローリングっサンダァァァーーー」
・・・
ジャージの排球部の文字
体育館に張られてるネット
シューズと体育館の床が擦れる音
飛び散る汗、やむことのない声
あぁ。
バレーボールやってるんだ。
バレーボールみてるんだ。
もう、懐かしい気もするし、そんな気もしない気もする。
そうか、あれからまだ一か月しかたってないもんね。
あそこに戻りたいかと聞かれると
「いやだ」とも「うん」とも答えれない。
なんだかよくわからない気持ちを抱えたまま、私は練習を見ていた。