第1章 趣味、筋トレ
「…て、あっ!」
筋トレだよっ、筋トレ!の話だったと記憶を手繰り寄せる
「筋トレ?」
結衣を背後から抱きしめて訝しげな表情をする准一に手に握りしめていた雑誌をみせる
「これじゃぁ、フツーの筋トレしてるみたいじゃん」
まだ潤む瞳でジトッと睨みつける結衣
でも、その表情は准一にとってはただ煽られてるだけで何度教えてもわからない彼女がどうしようもなく愛しい
「そこに、彼女をいじめながら、をつけることはできないから」
ふてて、プクリと膨らんだほっぺをぷにぷにしながら
いたずらっぽく笑ってみせる准一
「んなっ!?」
途端に首まで真っ赤になってうつむく結衣
この反応、ほんと飽きないわー
ふふっ、と溢れる笑みを必死のことで噛み殺し
ゆっくりと結衣のうなじに舌を這わす
「ひゃっ」
ピクリと背中を震わせ、声が出ないように必死で口を抑える彼女が可愛くてしょうがない
いつまで続くかな
テレビでは絶対に見せないであろう、欲望に満ちた目で結衣を見つめる