• テキストサイズ

LOVE

第10章 Calling   (R18)


細かい、針のような雨が降ってる。

全ての音を雨が吸収してるかのように、部屋の中も静まり返ってる。




翔 「終わりにするって?」

ひかり 「終わりにしよ?」

翔 「何で?」

ひかり 「・・・・・・・・。」


沈黙すら、雨音に吸い込まれてる。

ひかりが泣いてるような笑い顔を浮かべた。


ひかり 「このままじゃ、終わりがないから。」


そんな理由かよ。
聞けませーん、そんな抽象的な理由じゃ。


翔 「終わりにできんの?(苦笑)」


両肩を掴んで壁に押し付ける。

ひかりが肩を揺らして逃げようとするけど。
逃げれるワケないじゃん。

逃がすつもりないんだから。



視線がぶつかる。

言いたいこと、本当はそれじゃねーんだろ?
言えよ、本当に言いたいことを。


ひかり 「・・・・・離し・・」


唇を重ねて、言葉を吸い込む。

それでもまだ抵抗しようとするから、口内に分け入って舌を捉える。
逃げようとする舌を執拗に追い詰める。
なぞり上げ。
掬い上げ。
絡め取って。









/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp