第8章 Rock Tonight
雅紀 「ねぇねぇ、この後はもう何にもないよね?」
マネージャー 「今日はもう終わりです。」
雅紀 「じゃあさー、青山で下してもらってい?友達のブランドの展示会に行きたいんだけど。」
マネージャー 「あぁ、いいですよー。青山ですね。」
青山の某ビルの5階。
ドアを開けて、中に入る。デザイナーの友達が出迎えくれた。
友人 「お、来てくれたんだ。ありがと。忙しいんじゃないの?」
雅紀 「今日はもう仕事終わったから大丈夫。見てもいい?」
友人 「もちろん。気に入ったのあったら言って。」
メインにバーンと展示してるのに目を遣る。
(今季の、オレの好きな感じだなー♪ )
ワクワクしながら見ていく。
ハンガーラックに掛けられてるのを、手で一つ一つ右へ右へと掻き分けながら眺めてると、その隙間の向こう。
(!!!!!!!)
両手でその隙間をバッと全開する。