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戦国夢想(戦国無双3、戦国無双4)

第6章 笑うがいい(毛利元就)


「あれは…なんと言う名の星だったか…」

星を追って歩いているうちに森の奥まで来てしまった。
けれど、一人でこうして森を歩くのも悪くないと思ってしまう。

元就に聞いた星の話。

全ての星にも名前があると言う。
真じゃろうか。

「ふぅ…」

落ち着くには良い場所じゃ。
近頃のわらわは、どこかおかしい。

元就が側に来ると顔が熱くなる。
目が合うと離せなくなる。
元就が他のおなごと話していると胸が痛む。
前はこうではなかった。

「元就…」

「はい」

「…っ!?」

名を呟くと聞こえてきた返事。
振り返ると想っていた人の顔。

「探したよ」

にこりと笑う元就にまた胸が締め付けられる。
顔を、合わせられぬ…。

「姫様?……姫、顔を見せて」

「嫌じゃ…!」

「…見せて、」

「っ……!////」

あぁ、きっと酷い顔をしている…。
こんな顔、見せたくなかった。

「……ねぇ、姫…私を誘ってるのかい?」

「///さそ…?」

「そんな赤い顔をして、目を潤ませて…」

「わらわは!…変、なのじゃ……元就に見られるとこうなってしまう!///」

元就の事しか考えられぬ、
こんな自分を見られたくない…

「それは…ようやく私を意識するようになった、そう言う事かな?」

「い…意識……?」

「私にとっては物凄く嬉しい事だから、そんなに困る必要はないよ」

こんな…無様なわらわを喜んでくれるのか?

「おいで」

「ひゃあっ…」

腕を引かれすっぽりと元就の腕の中に収まる。

「夏が近くても…まだ冷えるね、冷たくなっているよ」

「もっ…元就!」

頬に口付けをされる。
触れる部分が、熱い。

「ここも」

「っ…///」

額、手、耳にも口付けを落とされる。

「んんっ…//」

「唇も、冷たいね…」


さぁ、帰ろうかと涼しい顔をして言う元就に返す言葉が見つからぬ…!


「たくさん悩んで、もっと私の事を考えて…ね?」


わらわの苦悩は続きそうじゃ……


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笑うがいい/Not yet

(私はいつもの事を想っているよ)
(!!…言うていて恥じらいはないのか!?)
(恥じらいとかも覚えてくれたんだね…うん、成長だ)
(元就っ!///)

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