第25章 25日目
「住久くーん、」
「あ、え、何?」
「大丈夫?ほらチキン来たよ!」
美味しそうだね、とフワフワ笑うにさっきまでの重たい気持ちが消える。
がもし振り向いてくれないなら、それは俺のせいだ。俺が二宮さんの魅力に勝てなかったってことじゃないか。
それだったら、
どうなるかわからない未来のことを考えるより、今といられるこの時間を楽しんだ方が俺らしい。
彼氏、彼女とかそんな関係ではくくれない。
ただ君を独りにしたくない。
二宮さん以外になんて渡すもんか。
こんな気持ち、なんて呼んだらいいんだろう。
ふと、大きな窓の外を見上げると
明るい日差しが差し込んできた。
なぜか外に写る空が大きく見えた。
もう少し、このままでもいいかと、
そんな風に思えたある日の昼休み。
『 こんな関係も悪くない 』END.
「食べないの、住久くん。」
「……」
「おーい、住久くーん、」
「……」
「じゃあ私が、一口頂きます、」
「……あ、…あ!?お前、食ったな!」
「だって、住久くん外ばっか見つめて食べないんだもん。」
「食うわ!って、もう無いじゃん!」
「…ごめん、つい。」
「つい、で食う量じゃねえわ。ドリアよこしなさい。」
「あ、あげません…!」
「てめ、食い過ぎだばか野郎。」
「住久くん、ほんとに私のこと好きだったの?
なんか乱暴だよ、言葉。」
「うるせえな、好きで好きでたまらないんだよ、馬鹿。とっとと、食え。」
「…住久くんって、以外にSキャラですよね。」
「もっと恥ずかしいこと言ってやろうかコノヤロウ。」
「…す、すみません、大人しく食べます。」
のおかげでキャラ変できました。
今の自分は嫌いじゃないです。