第25章 25日目
何日か前に突然、二宮さんとの経過を報告された。
「二宮くんに、ちゃんと振られました。」
「・・・は?」
二宮さん、俺との会話は何だったんですか。
「もう、私といるのは疲れたって。」
「・・・」
違う、嘘だ。そんなこと思ってるはずない。
あんなにの幸せを一番に考えてる人が。
きっとこれものためにと二宮さんが考えた答えなんだろうと思った。
が気まずそうに俺を見た。
言いたいことはわかってる。
「……住久くん、私はまだ」
「うん、知ってる。」
あの人が相手だ。すぐに上手くいくとは思ってなんかない。
「だから言っただろ、まだいらない。」
「・・・う、ん…なんか住久くん、偉そう。」
「何、お願い付き合ってって言ったほうがいい?」
「あ、いや、大丈夫です・・・!」
「お前、正直すぎるよ。」
「ふふ、ごめんなさい。」
あ、笑った。
このヘラヘラした顔を見ると嬉しくなる。
俺、だいぶ気持ち悪いな。