第39章 考え
お風呂に交代で入り
ソファーでくつろぎながらガイドブックを読む翔の横にあやが座り
あや
『……………』
翔
『……………』
あや
『……………』ガイドブックを読む翔の肩にもたれかかる
翔
『…………』片手でガイドブックを開きながらあやの腰に手を回す
あや
『………』
翔
『………笑……』
あや
『…なに??』
翔
『…いや!何かいつの間にかあやが居るのが普通になったなぁ〜っと思って!』
あや
『なら良かった!!』嬉しそうに笑顔になる
翔
『…笑………』あやにキスをする寸前までしてやめる
あや
『…!!!』
翔
『そろそろ寝る??』
あや
『えっ!?あっうん……』
あのキス事件後から2人はキスをしていなかった
翔は他の子とキスをしてしまった罪悪感と先日のあやの行動で自分からではなくあやが動くのを待とうと考えていたからこその行動だったが
一方あやは
自分の気持ちが解決出来たからといってすぐ翔の気持ちも確認せずに自分からするのは都合がいいと考え出来ずにいた矢先に今の出来事だった
翔の行動で更に自分がどれだけ翔を傷つけたか、翔は、自分とキスを今はしたくないのだと勘違いし落ち込む
あや
『ごめんなさい!!先寝てて?私ちょっとやりたい事残ってて』笑顔で話し自分の部屋に入る
翔
『……っ…』明らかに仕事中の笑顔を見せたあやに自分の想いが伝わってない事に気付く翔
話し合おうと寝室であやが来るのを待つが、中々あやが、やってこない為
翔はあやの部屋のドアをノックする
コンコン!!翔
『……あや??』ガチャっとドアを開ける
あや
『……はい……ちょっと待って……っどうしたの??』元気そうに笑顔で応えるあやだが瞳は赤く潤んでいた