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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第16章 【ティファニーで夕食を】


私から零れた液で濡れた手を
鬼灯様はペロリと舐って言う。

「初めてでした?」

口許を両手で覆って
一度だけゆっくり頷く私。

幾度となく白澤様と
身体を重ねては来たけれど
所謂、潮というものを
噴いたのはこれが初めてだ。

「……じゃあ、記念に
もう一回出しますか?」

「……っ!!?」

「冗談ですよ。だって
もう私も限界ですから」

淡々と言いながら私に
覆い被さった鬼灯様が

ほんの少し、少しだけ
笑ったような気がしたんだけど。

(……気のせいかな)


.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.


男は愛する女の
最初の男になる事を願い

女は愛する男の
最後の女になる事を願う




【十六ノ章】
ティファニーで夕食を___終
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