第1章 嫉妬 【坂田銀時】
奥から出てきた銀ちゃんは
怒ったような、悲しそうな顔をしていて
ちょっと怖かった。
「お前…そんな格好でキャバクラにいたら
何されるか分かんねーんだぞ?」
「ご、ごめんなさい…」
「えろっちく谷間なんか見せちゃって…
今頃何人のおかずになってんだろーなー」
「銀ちゃん…ごめん、もう許して…」
「そんな泣きそうな顔すんなよ」
そう言って肩に置かれた手に、体が
ビクッと反応してしまう。
「…怖いのか?」
「そういうわけじゃ……んっ!?」
言葉の途中でいきなり重ねれた唇に
思わず後ずさると、頭を抑えられ
さらに深く口づけをされる。
「んんっ…ぎ……ちゃん…」
「はぁ…やっぱり許せねぇ…」