第5章 守り守られ
梅「お酒も無くなって花恵はんも水を汲みに行ったりで猫の手も借りたいぐらいやさかい…はんにお使いに行ってもろて欲しいやけどいいですかね?隼哉さん」
隼哉「お使い…どすか」
「え?」
梅さんの提案に少し驚きつつ
隼哉さんは眉を顰めながらチラッと私を見る
いや、これは頼られている…チャンスだ
役に立つ日がきたんだっ‼
「あ、あの‼ 私 行きますっ‼」
手を上げて挙手←
梅「はん…おおきに」
涙目になる梅さん
私の手を握りお礼を言う
隼哉「仕方あらへんな…」
「…隼哉さん」
やれやれと言った表情で
隼哉さんのお許しが貰えた。
隼哉「その代わりに早く帰って来る事やで?はん」
「はいっ‼」
そう言ってお金を貰い
お酒を買いに行くことになった。
昔のお金…初めて触ったなぁ
確かお酒屋さんは酒井って書いてあるって…
久しぶりに外にでて少し深呼吸
引きこもりから解放されたみたい←
「窓もドアもあいてーる♪なんて久しぶりなーの♪お皿もこんなにたくさーん♪」
アナと雪の○王みたいな←
「生まれーて♪はーじめて〜♪おんがくーにのり〜♪生まれーて♪はーじめて〜♪」
歌いながら歩いていたら
なんか…凄い…皆から痛い視線が送られ
歌うのをやめた←
流行ってる歌なのに←
「外に出て…真っ直ぐ歩いて…5つ目の店を曲がって…」
隼哉さんに教えてもらった言葉を思い出して
歩いて行く
「やっぱり女の人が多いな」
そんなことも考えつつ賑わう吉原を1人 歩く