第1章 No.1
そういうと私にハンカチを渡してきた。
由「お姉さん、これ…」
そのハンカチは和也と別れる前に和也に貸していたものだった。
和姉「由衣ちゃんのよね?和也アメリカ行ってもこれずっと離さず持ってたのよ(笑)」
由「和くんが…?」
和姉「そう、あの子ね、『いつか絶対あいつに返すんだ!その時に思いっ切り抱きしめて、何回も好きだって言ってやるんだ!』ってね。いつも言ってたのよ。」
その言葉に私は号泣した…
和姉「かっこばかりつけていつもドジばっかで(笑)あの子はもう由衣ちゃん無しじゃ生きていけないみたいね。」
由「和くんっ…」
和姉「あっ、もう終わったみたいよ。ほら。」
ガラガラガラガラ…
赤いランプが消えたと同時に中から酸素マスクを付けたまだ目を開けてない和くんの姿が運ばれてきた。
由「和くん!」
和姉「和也、ほら由衣ちゃん泣いてるじゃない。あなたそれでも男なのー?」
和「うっせぇな。」
由「和くん!大丈夫?」
和「これくらいどーってことないって!」
そういっていつものふにゃっとした顔で微笑むけど、その顔がちょっと無理しているように見えた。