第2章 *Trick or treat.【キセキ&黒子】黒バス*
こんばんは、です。
皆さん今日は何の日か分かりますか?
……そうです、ハロウィンなんです!
お菓子を貰いに家を尋ねて回るあのハロウィン!
今宵はあの赤司くんが何やら仕掛けるらしいので、ちょっと尾行したいと思います。
では早速後をつけてみましょう。
「やあ真太郎」
「?!なんなのだよ赤司!その格好は!」
「見れば分かるだろう?」
はい、説明しますね。
今赤司くんはドラキュラの仮装をしています。
襟の大きいマント、付け八重歯、蝶ネクタイ。
……なんだか本物に見えるのは私だけ?
「……で、なんの用なのだよ」
「Trick or treat.」
「ん?ああ、今日はハロウィンという日か。悪いが生憎菓子は持ち合わせていないのだよ」
オレが菓子なんか食うか!みたいなオーラでサラリと返答してるけど……
マズイですよ、緑間くん。
何かあげないと赤司くんから悪戯喰らいますよ。
「そうか。ところで真太郎、今日のラッキーアイテムを少し拝見させてくれないかな?」
「ああ、これだ。水鉄砲なのだよ」
「へえ……ちゃんと水が入ってるんだね。ここを引けば出るのかな?」
「ぶわっ…!」
ちょ!赤司くん!
いきなり緑間くんの顔面目掛けて水を噴射ですか?!
「何をするのだよ赤司!やるのなら他の場所があるだろう!!」
「それより真太郎、これを被れ」
「なっ!カボチャ…!こんなふざけた物をオレに被れというのか!?」
「何か文句でも?」
「っ……分かったのだよ…!」
はははっ!
緑間くんカボチャの被り物してる…!
背が高いし凄く目立つよ!
恥ずかしいだろうなぁ……。
実際顔赤いもん。
「行くぞ。次は敦の家だ」
「オレも行くのか?!」
「僕に逆らうとでも?」
「……着いて行くのだよ…!」