第1章 *日向の寝相を直せ!【影山&日向】HQ*
眩しい光が影山の瞼を照らし、彼は起きる……。
なんて、そんな起き方じゃない。
影山の身体の上には日向の足が。
息苦しくて、額に青筋作りながら影山は日向を起こす。
「重いんだよ日向ボゲェ!!」
「えぇぇ!寝てたんだからしょうがないだろー!」
「もっとこうシャキッと寝ろよシャキッと!!」
「シャキッとってなんだよ!」
「シャキッとはシャキッとだよ!手を下にシュッ!ってやって足はピーン!だ!!」
「シュッ!でピーンだな?!こ、こうか!」
「もっと指先伸ばせ!!」
「こ、こうか?!」
「ああ。そのまま朝まで指一つ動かすなよ」
「お、おう……って、無理だろそれ!」
「やんだよ!意地でもやんだよ!」
「むーりー!」
「アァ?!テメーまた俺の上に乗っかって来たら二度とトス上げねーからな!」
「ええ!それ嫌だ!俺やる!」
「よし。じゃあもう一回さっきのやってみろ」
「おう!こうだよな?!」
「ちっっげーよボゲェ!!シュッ!でピーン!つったろーが!!」
「シュッ!でピーン!!」
「日向テメーやる気あんのかクソが!!」
……暫く影山の〝シュッ!でピーン!〟の指導を受けた日向なのでした。
*次へ続く*