第1章 *跡部、ピアスに興味を持つの巻*
氷帝学園男子テニス部の部室でなんかやってるみたいですよ。
跡部と忍足と宍戸が居るようです。
ちょっと覗いてみましょう。
「跡部、持って来たで。これ使うてみぃ」
「アーン?何だこれは」
「ピアッサーや。これで穴開けるんやで」
「見た事ねぇな。どう使うんだ?」
「こいつを耳朶に挟んでな?ガチャ言うて思いっきり閉じるんや。そうするとこの針が耳朶に、」
「痛ぇじゃねぇか!」
「そらちょっとは痛いやろなぁ」
「忍足、先ずお前からやってみな」
「俺は開ける気ないで」
「……なら宍戸、お前やれ」
「つーか跡部ビビってんのか?激ダサだぜ」
「アーン?俺様を誰だと思ってやがる。貸せ、開けてやるよ」
「ちゃんと力込めんと中途半端になるで」
「先ずは挟んで……押す!ハァ!」
「……動いとらん」
「今のは俺様の勘が〝失敗するから辞めておけ〟と言っただけだ。次は決める」
「怖ぇだけじゃねぇのか?」
「怖いわけねぇ。行くぜ!ハァ!!」
「……せやから動いとらんて」
「……忍足、宍戸」
「なんや跡部」
「これは返す。そもそも身体に穴を開けちゃ、俺様の美貌を傷付ける事になるからな」
「……やっぱ怖いんだな、跡部の奴」
「せやなぁ……」
*終わり*