第11章 *岩ちゃん退いて【及川徹】ハイキュー!!*
「それはさ、……」
〝聞けないよ〟
って言おうとしたけど喉に引っかかって出てこない。
があまりにも辛そうに涙したら俺は……一旦休憩するかやめるかの選択をすると思う。
無視してまで続行する及川さんじゃないし。
けど……にこんなお願いをされてしまっては聞かないわけにはいかない。
この子は十分な覚悟を持っている。
「……分かった、やめないよ」
「うんっ……」
「最後まで一緒に頑張ろう。いくよ」
「うん…っ、ぬぅっ…!」
……キツい。
この一言に尽きる。
ナカに入っていく大変さ、枕に吸い寄せられていく彼女の涙を見て心苦しさを感じつつ、の1番を俺でスタートさせられるという喜びが俺の中で湧き上がってくる。
そんな時、ふと視界に入った小さな手はシーツをグッと握り締めていた。
「……手っ、貸してごらん…っ」
「ンン…!」
その手を取って指を絡めると、かなり力が強くて爪が手の甲に刺さってきた。
硬度のある爪が突き刺さると痛いけど……別に構わない。
そんな事させないようにするには、下の繋がりを早く完成させる事だ。
でも焦ってはいけない。
「っ……後少しだよ……頑張って受け入れてね…っ」
への気遣いを忘れるな。
一気に挿れたくなる気持ちを抑えろ。
全てはこの……俺のかわい子ちゃんの為に……。
*次へ続く*