第7章 僕には似合うね
「はぁはぁ…はぁはぁ…」
唇が離れる。
彼が私の身体を支えながらゆっくり床に座らせる。
私はペタンと床に座る。
彼も座って、私の上半身をぎゅうっと抱きしめる。
私は彼の肩におでこを乗せる。
私の目から涙があふれてくる。
胸の奥がヒックヒックてなるけど、なんか身体がふわふわしてて止められない。
「ぐすぐす…」
鼻水も出てくる。
彼が私の髪を撫でる。
「みなみ…僕のみなみ…」
「うぅ…ぐすっ…うっ…うわあん…」
私は声をあげて泣く。
彼の手は優しく私の髪を撫でてくれる。
それはとても夢のようにうっとりする。
甘美な…快感…。