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第1章 初恋
「ありがとう。すごく嬉しいんだけど、君の気持ちに答えることは出来ない。
僕、好きな人がいるんだ」
……
私の初恋が終わったときのセリフ。
その相手は今、私のすぐそばにいる。
藍田くん。
私の斜め前の席。
どうしても目に入る。
黒板を見ても目に入る。
ぼんやり頬杖ついてても目に入る。
彼の後ろ姿、彼の手、ときどき彼の横顔…。
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