第2章 はじめて
「離してよっ…」
「えー?どうしよっかなー」
するとレンは少し考えて、いいことを思いついた!というような顔をしてこう言った。
「心愛がキスしてくれるなら許してあげるよ」
「……」
コイツ…私で遊んでる!
「そんなの、できるわけないじゃん///」
そう言うとレンはおもしろそうに微笑む。
「ふーん」
「心愛、そんなに俺のこと好きなんだ?」
「はあ?!」
意味わかんないし、ウザレンになってるよ!
「だって、俺のことが好きだから恥ずかしくてキスできないんだろ」
「そんなのありえない!」
そもそもこんなマセレンを好きになったりしません!
「じゃあ、できるね」
「…ええ、もちろんよ」
あれれ…もしかしてハメられた?