第9章 旧友との再会
「どうしたの?」
リオンに声をかける。
すると突然、リオンと話していた男性に抱き締められた。
!?
驚いて固まる。
「何てことを!」
リオンが怒って彼を引き剥がした。
「ユイカ!
久しぶりだなっ!俺だよ!カイだよ!」
カイ・・・?
昔よく遊んだ・・幼なじみのカイ!?
「カイ!
久しぶりね。こんなところまで会いに来てくれたの?」
嬉しくなって、私は笑顔を向ける。
「リオン、幼なじみのカイよ。
ねぇ、少しお話してもいいでしょ」
「まぁ、構いませんが・・・午後の公務には遅れませんよう」
リオンは不機嫌そうだ。
でも、私は久しぶりにカイに会えた嬉しさで、そんなことは気付かなかった。