第5章 あいさつ
…ぽかーん
あいた口がふさがらないファーユ。
「…ってなんでいきなりそうなるの!?っていうか
そういう意味でいったわけじゃな…く…て」
再度認識してしまい、ファーユの顔はだんだんと
熱を帯び、赤く染まっていく。
思わずエルヴィンは
「…かわいいな。」ボソッ
と言ってしまい。ファーユの顔はますます赤くなっていく。
ついぞ耐えきれられなくなったのか、顔を手で隠すファーユ。
そのしぐさもかわいくて…
俺のことをキュン死させる気か、とエルヴィンは心の中で
つぶやいた。
しばらくすると、向けられている熱い視線に気づいたのだろうか。ファーユは顔から手を放し、エルヴィンとみつめあっていた。
すると…
ゴーン ゴーン ゴーン…
夕食を知らせる鐘がなった。