第2章 恋・・・
太輔said
放課後、瑠奈が「今日、一緒に帰ろう。」と言ってきた。
俺はすぐにOKと返事を出した。やった!今日二人で帰れると思った。ナノに瑠奈は、藍ちゃん、宏光、裕太も誘った。
「瑠奈ちゃんと二人で帰るんじゃなかったの?」
と俺は聞いた。
「誰が二人でって言った?」
「誰も。」
そうだよね。やっぱり。
そうして、俺たちはレストランに行った。いろんな話をした。
「ねー。宏光くんって好きな人とかいるの?」
「うん。」
「だれ?」
「それは言えない。」
「いつ好きになったの?」
「最近。」
「へー。」
「瑠奈ちゃんは?」
宏光は、瑠奈に聞いてきた。
「前・・いた・・。」
前ってことは俺にもチャンスあるんじゃね?
「どんな人だった?」
宏光は聞いた。
「とても優しくて普段はかわいいけど、たまにかっこよく
見えたり。」
瑠奈は顔を赤くしながら言った。
「俺、勝ち目ないな。」
宏光は瑠奈に聞こえないように言った。でも、俺には分かった。宏光も瑠奈のことが好きなんだと。
「その人とはどうなったの。」
宏光は瑠奈に質問する。
急に瑠奈の表情は暗くなった。
「瑠奈、言えないなら言わなくてもいいんだよ。」
藍ちゃんは瑠奈にそう言った。
「ううん。どうせ言う時くると思ってたし。」
「あのね。その男の子と付き合った。
だけど、その人、みんなにモテルから
辛くなって別れたの・・。でも、今になっては後悔
なんだけどね。それで私、もう恋なんかしないと
決めたの。」
そこまで話したら、泣きたくなったみたいで
瑠奈は泣いていた。