幸せをありがとう。そして、さようなら。【短編集/黒バス】
第4章 世界はこんなにも理不尽【黄瀬涼太】
青峰side
黄瀬は俺にそうっスか……と返してからずっと桜が火葬されるまで側に居て涙を流すだけであの赤司ですら泣いた。
赤司「桜……涼太は今、お前のために泣いているよ?肌や健康に気を使う涼太が食事も余り取らない処か眠りもしない。お前は小さい頃から色んな意味で毒女だね……お前の死んでもその毒気を発揮するのか」((ポロッ
黒子「橙宮さん……いえ、今はもう黄瀬でしたね。僕は此れからも貴女たちの小説を描きたいと思います。黄瀬くんとはこの小説について話し合うつもりです。貴女たちの物語は絶対に半端なまま終わらせない!……だから見守ってて下さい。桜さん……」((ポロポロ
テツ?テツは相変わらず表情はあんま崩れねえけど確かに今、涙を流した。
こうして全員が挨拶をして火葬して墓に入れた。桜が入った墓には“黄瀬"の字が刻んであった。
ーー3日後ーーーーーーーーーーーーー
俺は黄瀬に呼び掛ける。それでも反応は薄い。どうしようもねえ喪失感がアイツを埋めているような状況だ。
青峰「黄瀬」
黄瀬「……?……(誰か呼んだっスかね?まぁ、気のせいっスね)」
青峰「おい」
黄瀬「……」
青峰「おい!黄瀬!」
黄瀬「!!何スか?青峰っち」