第5章 試して(R18)
私の希望通り、プラネタリウムでデートした。
プラネタリウムの椅子って結構倒れるから、並んで寝てるみたいでちょっとドキドキしちゃった。
暗くなったら逢坂くんに手も握られちゃったし…。
ミュージアムショップで逢坂くんは星空のポストカードを買った。
カフェで話してるとき
「最近は一緒に登校するし、下駄箱に手紙を入れられないから…」
って言ってポストカードにサラサラと文字を綴る。
『夜空に輝き続ける星のように、永遠に君のことを愛してる 逢坂紘夢』
「ラブレターだよ」
少し恥ずかしそうに、私にそれをくれた。
ときめいた。すごく。
「明日また家に来ない?」
彼に誘われる。
行きたい…けど…。
「あの…わたしの写真、はがしてくれる?」
「え? どうして?」
「なんか恥ずかしくて…あんなにいっぱい…」
「そう…」
彼がなんだか寂しそうに頷く。
なんかかわいそう?
「…2、3枚ならいいけど。あ! 隠し撮りのはやめてね」
私は妥協する。
「うん。ちゃんと準備しておく。ナコちゃんが来てくれるほうが嬉しいし」
彼がにっこり笑う。
ハハ…本物…?