第5章 ~復讐のはじまり~
美月「藍実っ!!」
私には、まだこの人がいるっ!
藍実「フラれたんか?」
私は泣きながら頷いた。
藍実「……ほうか。
美月、いいで。こっちに来はり……」
私はいつものように藍実の胸に飛び込んだ。
藍実「悲しいやろ?憎いやろ?」
美月「智も、あいつも憎い!!」
藍実「せやったら、仕返しせなあかんなぁ。
美月もやってやりたいやろ?仕返し♪」
有無を言わせないような口ぶりだった。
でも、今の私にその言葉は癒しだった。
美月「するっ!!」
藍実はニヤリと笑って
藍実「せやったら、早速行動開始や♪」
と、地に這ったような低い声で言った。