第6章 修学旅行は波乱の予感?
「気持ち?」
「まあ、上手く言えないんだけど…やっぱり、その人を思う気持ちなんだと思う」
「その思う気持ちが黄瀬に負けていた…と?」
「緑間が俺の事をどれだけ思っていたか分からないが、そうゆうことだと思う…」
「そうか…」
緑間は1つ息を吐き出してから俺を見た。その顔には何か吹っ切れたようなすっきりした顔をしていた。
「…てか、緑間…なんで俺なんだ?」
「はあ?!今、それを聞くか?」
「いや…だってさ、俺、顔だけこんな美丈夫だし…なんつーか、釣り合わないっつーか…」
(ホモとか思われるとか考えねーのか?黄瀬同様に)
「お前は女だろ?それは変わらない…ただ、綺麗だからだ///」
緑間は頬を染めながらそう言った。
(黄瀬以外にも俺をそう思ってくれていた人がいたんだな…)
そう思うと熱いものが混み上がってくる。
「ありがとう…緑間」
「いや…お礼を言われる事は何もしてないのだよ///」
「でも、俺はやっぱり、黄瀬じゃなきゃダメな気がするんだ」
「…そうか…」
「悪い…」
「フラれたなら仕方ない…ん?祠が見えてきたぞ?」