第16章 ラブラブ大作戦!*相葉*side
『相葉さん…あと2分なんで…』
そう言って突き放そうとして
俺の胸板を押すちゃん
「2分もあんの~?」
『えっ!?』
「ふふっ…期待した?
何かするんじゃないかって…」
そう言うと首をブンブン
横にふるちゃん
いや、説得ないよ?
顔真っ赤なんだもん。
本当にタコみたい。
「じゃあさ…手かして?」
そう言うとちょっと
警戒しながらもちゃんは
手のひらを広げた。
その柔らかく細い指の間に
俺は自分の指を絡めた。
何かが弾けたように、
胸がキュンとする。
ちゃんに触れるたびに
ドキドキして、まるで初恋だ。
『相葉さん?』
また顔を覗かせるちゃんの手を
握ったまま引っ張って、
俺のポッケに入れた。
「ラブラブ大作戦やや成功かな。
今度の日曜日空けててね?
またメールする。」
そう言って再びほっぺにキスをして
俺はその場から去っていった。