第2章 強いあの子*相葉*side
ガララーっ
「お疲れでーす!
相葉雅紀やってまいりました!」
そう元気に居酒屋の
個室に入った俺
やっぱ初日のコンサートのあとは
なんか…落ち着かないんだよね。
「うるさいですなぁ…あなたは…
早く座りなさい。」
と先に着いてたニノがビールを
飲みながら横の席をポンポンする。
「よいしょっと~!
じゃあ麦茶で!」
そう言うと全員が俺を
バッと見てくる。
ん?と顔をしていると
翔ちゃんが口を開いた。
「相葉さん、どうしたの?
いっつも生ビールで始まりでしょ。」
「ふふん。でしょ?
でもね、今日スタッフの子がね?
この仕事が終わるまでは禁酒だ!
って言ってたの!
だから俺もやってみようかと!」
ちょっと、あの子の言葉に
感動しちゃったんだよね。
真剣に向き合ってくれてるんだって
思ったら俺も禁酒だな。って思ったの。
「もしかして相葉さん。
それ照明のですか?」
とある男性スタッフが
俺に問いかけてくる。
「え!うん!そう!
確かそーんな名字!」
そう言うとザワザワしだす
スタッフ一同
ん?なんだ?