第12章 やっぱりあなたは＊nino＊side

『……え？』


「だーかーら…
デートしてくださいよ」


なんて思いきったこと
言っちゃうよね、俺って…


『ご…ごめんなさい。
相葉さんともしてないので…』


あら、そっち？
さすが…あなた

コーヒーを飲みながら
彼女の言葉に頬が歪む。


「じゃあ…プレゼントをください。」


『え？』


「俺のために選んでください。
その時間だけは俺のことを
考えて選んでくれるでしょ？

だったらプレゼントがいいです。」


『二宮さん……わかりました。』


そう。この人はこういう人。


「じゃあ、また…」


そう言って#NANE1#ちゃんの
頭をポンポンと撫でて、
喫茶店を出ていった。


やっぱり、あなたは…

あなたは愛しい人です。