第10章 夢の時間*相葉*side
リーダーが寝たあと
俺は良かったんだけど
ちゃんは帰っていった。
『じゃあ、おやすみなさい』
そう小さな声で言うちゃんを
やっぱり愛しく思える俺は
ちゃんを抱きしめた。
『…ちょっと…相葉さん…』
「ねぇ…俺のこと好き?」
『…好き』
なんで、好きですよ。じゃなくて
そこは“好き”なんだろう。
やけにドキドキする言い方
「じゃあ離れたくない?」
『本当は…そう。
でも…休んでください。
心とは違って体は疲れてるんです。
お年ですから…相葉さんも』
「ヒャハハ……そうだね。
俺も30歳だもんね。
うん…おやすみ」
『おやすみなさい……雅紀』
そう言って走り出すちゃん
ねぇ、なんで一つ一つ可愛いの?
ここからでも見て分かるよ?
耳まで真っ赤なの…
はぁ…やっぱり夢みたい。