第6章 乱される心
札幌ドーム最終日
この日は皆いつもより
テンションが上がっていた。
『おはようございます!』
「おはよ!」
ロビーであった相葉さんは
やっぱり今日も笑顔で…
後ろでいる小悪魔さんこと二宮さんが
眠そうにしてる。
二宮さんとはあの夜、
なんか語ったな。
本当にあのときは緊張しなかった。
ホッとする存在かもしれない。
「お二人とも元気ですね…ふぁ~」
『二宮さん先日は…
ありがとうございました!』
そう言って二宮さんに
大きく一礼すると
二宮さんはあたしの頭をポンポンと撫でた。
何かそれ…調子狂うんだよなぁ…
「そうですか。
じゃあ、また誘いますよ。
無理しないでくださいね」
『はい!
あ、相葉さんも今度はご一緒に!』
「だーめ…
相葉さんは予定いっぱいだし、
鈍感だし…だめなの。」
そう言う二宮さんを
二度見する相葉さん
あたしも不思議そうに二宮さんを見る
「はぁ…この鈍感コンビ!」