第3章 小悪魔王子
コンサート2日目のリハーサル
「さん!」
準備していると
昨日、怒った西村が来た。
「あの!
自分、中途半端な気持ちでした!
甘えてました!
これから…今から…
気持ち入れ換えます!お願いします。」
そう言って大きく一礼する西村
『…そんなとこで…突っ立ってないの!
ほら…早く準備するよ!』
その言葉に西村が笑ったのを確認して
再び作業を続けた。
よかった。
ちゃんとあたしの言葉が伝わった。
たぶん歪んでんな顔…
あたし、絶対ニヤけてるよ。
「ニヤけてますよ?」
『え…わっ!』
ドーム内に入ると急に
キャップをしてる二宮さんがいた。