第27章 こんなんじゃない。*相葉*side
撮影が終わってちゃんと
待ち合わせした約束の海に来た。
ここならきっと仲直りできる場所
そう信じて…
海で待つ彼女は寂しそうな
背中をしていた。
「ちゃん…」
そう呼ぶと愛しい彼女の顔は
とても悲しそうで若干目が腫れてる。
『っ…相葉さん……っ…』
溢れ出す大粒の涙。
ちゃんは俺に駆け寄って
抱きついてきた。
強いはずの彼女はとても弱くなっていて…
きっとそれは俺のセイ…
「……ごめん」
もう何を言ってもダメな気がして…
それは俺がダメなんて言った
単語が口に出ていた。