第27章 こんなんじゃない。*相葉*side
「え…相葉ちゃん食べないの?」
リーダーが弁当を食いながら
俺を見て驚く。
米粒とんだ…笑
「うーん。何かね、食欲ないの」
「まぁまぁ…恋の病ですから大野さん」
といつもみたいにフォローしてくれる
優しいニノ。
「へぇ…オイラもなってみてぇ…」
リーダー…これは辛いよ?
きっと釣りなんて行けないくらい
萎える自分の心
「相葉さんにヒントあげるわ。
仕事に影響しちゃ不味いし…」
ニノがリーダーの肩を揉みながら
俺にニヤニヤしながら言う。
俺…心配かけてんだな。
本当に…ダメだ。
「初恋なんですよ。
大輝くんのお兄さんが
さんの初恋の相手」
“初恋”
それはピュアな印象で、
ちゃんの学生時代を
想像してしまった。
「そんで、あなたが見た通り
大輝くんはさんを好き」
それは痛いほど伝わったけど、
俺はなんで踏み出しちゃいけないと
思ったんだろう。
ニノの話を聞きながら、
そっと携帯を見た。
着信-ちゃん-