第12章 番外編・Luxurious tea party
ダム
「弁償しなよ、ウサギ!」
ペーター
「弁償するくらいいいですけど、う〜ん…、これ、アンティークですよね?いかにも希少価値のありそうな…。こういうコレクターズアイテムって、値がつけられないものなんじゃないですか?評価額払って弁償したとしても、オーナーは納得しないと思いますよ?」
ディー
「それもそうか…。ボスは兄弟みたいにお金じゃ納得しないよね」
ダム
「お金じゃ納得しないなんて信じられないよ。もう隠すしかない…。隠さなきゃ隠さなきゃ…」
ディー
「ボンド!ボンドでくっつけよう!僕、工作得意!」
ダム
「くっつくかな?ひっつくかな?粉々になってるから、パズルみたいに難しいよ?」
ディー
「僕パズル嫌い。すぐ飽きちゃうよ」
ダム
「根気ないね、兄弟。工作は特別なんじゃなかったの?」
ディー
「工作とパズルは別物だよ、兄弟。面倒臭いし、楽しくない」
ダム
「とにかく、バレないように元に戻すか隠すかしないとボスに怒られちゃうよ。減給だよ…。面倒臭いことも楽しくないことも嫌だけど、減給はもっと嫌だよ…」
エース
「う〜ん…、隠すのもくっつけるのも無理じゃないかなぁ。君たちのボス、目の前にいるんだしさぁ」
ディー
「あ、そっか」
ダム
「そうだね」
エース
「そうだよ。子供って、根本的なことを見落としちゃうんだよねぇ」
ディー
「子供だからね!」