第14章 混乱
みゆき 「どうしてっ・・・・」
嗚咽が漏れる。
なんで私が泣くんだろう?
頭に疑問が浮上する中私は意味もなく涙をこぼした。
くるしい。
嗚咽が少し漏れる。
この苦しみの何倍もの辛さを明菜は感じたんだ。
ーーーこの人のために。
拓 「好きじゃなくなったから」
端的な答え。
こんなの、ひどすぎる。
みゆき 「・・・・・・っ、なんでそんな無責任なことを・・・っ、どうして一途になれないんですか!!!??明菜は、明菜はあなただけを好いてたのに・・・・・・どうしてですかっ!!?」
声がかすれる。
こんなコト、私が聞くことじゃない。
こんな問題、ただの部外者である私が問い詰めることじゃない。
・・・それに、私が言えた義理ではないのに。
だけど、それでも気持ちは溢れるだけだった。