第5章 再会と出会い
「おまわりさんごめんなさい…。ひき逃げなんて嘘なんです。実は小さい時にお父さんとお母さんが離婚して、お兄ちゃんに会えなくなって…っひっく…街でトレーラーに乗ったお兄ちゃんを、6年ぶりに見つけて…っひっく…それで探して欲しくて嘘ついたんです。このあざも、ただぶつけただけで…車なんか関係ないんです。」
アリシアは涙を流した。
「それは本当かね?」
警察官はバーニィに尋ねた。
「はい、本当です。アリシア、駄目だろ?警察に嘘なんかついて。」
バーニィはアリシアの頭を撫でた。
「ごめんなさい…お兄ちゃん。」
アリシアは謝った。