第10章 大好きだよ
すると中から小型の機械が姿を現した。
アリシアの顔から血の気が引いた。
「見ろ、盗聴マイクだ。お前が俺達のことをバラすんじゃないかと思って、こいつで盗み聞きしていたんだ。仲間のしるしなんて嘘っぱちさ。生きたかったから逃げるんだアリシア、な?このコロニーから脱出しろ。」
バーニィはアリシアの髪を撫でた。
「他の皆はどうなるの?ガンダムを2人でやっつけようよ。そうすれば…「俺は逃げると決めたんだ!」
するとアリシアはバーニィ頬をパシンと叩き、立ち上がった。
「バーニィのバカ!警察へ行って話すから!」
アリシアは走った。
バーニィはアリシアの手を掴んだ。
「そんなことしたら死刑だぞ!お前だって同罪なんだからな!」
アリシアはバーニィの手を振り払い、走り出した。