過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第42章 買い物へ行こう☆
ナナバは女性らしく洋服や化粧品を見て回りたいと言い、
ハンジは変人らしく骨董屋や本屋に行きたいと言った。
「ナナシはどこに行きたいの?」と聞かれたので、
食器などが売っている雑貨店や手芸屋に行きたいと答えると
二人は微苦笑した。
「ナナシってハンジより女っぽいよね」
「あたしもそれに関して否定出来ないわー」
ナナバとハンジの会話を聞いて、
ナナシは自分も漢らしい趣味を見つけなければ・・・と
ちょっぴり思った。
結局、ハンジはいつも下着が破けるまで使って
モブリットがそれを泣きながら買いに行くという事実を知り、
まずはハンジの下着を買いに下着屋へ赴いた。
ナナシとナナバは心底モブリットに同情する。
男が女物の下着を買うというのは難易度が高い。
泣きながら・・・というのは例えでも何でもなく、
本当に真実なのだろう。
下着屋の前まで来て「外で待ってる」というナナシを
店内まで押し込むと、ナナバを中心とした買い物が始まった。