第6章 麻兎
瑠璃を強く抱きしめながら
麻兎が白濁の液体を溢れさせ
二人の長い時間は終わった。
「瑠璃…何回逝ったかわからないな…」
ニヤリと笑って麻兎は言うが
その瞳は澄んでいてとても優しい。
「言わないで…///」
愛しさが溢れ出す。
瑠璃…変わったな。
あどけなさが消えて
大人の女の色香が漂っている。
夜伽が始まったと聞いていたが
これほどとは…
何人かの男とどんな夜を過ごしたか
なんて麻兎は考えたくも無かった。
このまま瑠璃を盗み出して
自分だけのものにしてしまいたい
という衝動に駆られる。
もし瑠璃の方にも
特別な感情があるのなら…
すると。
「麻兎…ありがとう。
麻兎にはいつも助けてもらって
ばっかりだね…
麻兎は護衛としてすごく優秀だもん。
信頼してるよ。」
「…ああ。」
「あの…あとね、
火影がどうしてるか知ってる?」
火影…?