第11章 緒形の診察室〜午前編〜
さて、次は…
「やっと空いたー。菓子ばっかりだと
思ったから煎餅持ってきたよ。」
「九条様…ありがとうございます。
どうなさいました?」
「なんかさー
瑠璃が夜伽を指名しなきゃって
困ってたから、俺にしなよなんて
言ってやっと一つになれたけど…
俺の気持ちは苦しくなるばっかりだし
なんか急がなきゃよかったなーって。
瑠璃とは結構仲良くなれたと思ってた
けど、なんかこうなってから
何考えてるかわからなくなった
って言うかー。」
「なるほど…
九条様は何をお望みですか?」
「瑠璃の正室になりたい。
あと瑠璃を守りたい。」