第10章 夏津
「………
あれだけ色んな男に抱かれてるのに
自分で慰めようとしてたよな…お前。
あんなこと人に知られたら…」
「違っ!そういう訳じゃ…」
「誰が見てもそう思うだろ…
淫乱な貴女の身体を私が慰めて
差し上げますよ…上様?」
夏津…意地悪だ…
上目遣いにニヤリと笑いながら
夏津の指が私の潤んだ場所に
差し込まれると、くちゅり…と
いやらしい音がする。
「あぁん…あっ…あっ…」
小刻みに優しく動かされ
すぐに快感に包まれ始めた。
悶えながら身をよじり
脚を閉じようとしても、夏津の身体が
脚の間に挟まれていて動けない。
小刻みに動いていた指は、いつの間にか
私の一番敏感なところをこりこりと
押すように嬲る。
「はぁ…気持ちいっ…」
「上の口もやっと素直に
なってきたな。」
「っ…でも…声…出そう…」
すると夏津は、また顔を上に
持ってきて貪るように口付け
しばらく舌を絡めあった後
近くにあった清潔な手ぬぐいで
私に猿ぐつわをした。
「ん!…んん…」